





天の声:そこのタピろうとしているJKたちー。



天の声:タピっても喉の乾きも口の中の乾きも潤わないのであーる。


天の声:あーぁ、行っちゃった …… 仕方ない。しかし、これを読んでいる方々には、真実をお伝えしたいのであーる。甘い飲み物や牛乳では水分とは言えないのであーる。
それから、それから、水は良いがお茶はカフェインの入ってないお茶が良いのであーる。その方が口の乾きにも効果的なのであーる。
喉が乾くということは、身体中が脱水状態になっているということ。つまり、口の中も乾いているのであーる。
身体中の乾きを手っ取り早く潤すには、水や白湯を飲むことなのであーる。
身体の水分と口の中の乾き
人間の身体の60~65%(成人の場合)は水分でできています。身体の大半を占める水分は、私達の身体を正常に保ってくれている細胞(37兆個)内に存在しています。その細胞は、血液やリンパ液を助け、体温調節をし、身体にトラブルが起きないよう働いてくれます。
しかし、水分補給がされず身体のわずか2%の水分が出てしまうと、『口渇中枢』(口や喉の乾きを感じる脳の器官)を刺激され身体が水分を欲するため、喉が乾く信号を出します。しかし、喉が乾くという症状は、すでに脱水状態になっているので、気を付けましょう。
喉が乾いているということは当然、口の中も乾いているんです。この、『口の中の乾き』、実は、口臭の原因になっているんです。
「昨日の夜、寝る前に歯磨きしたのに何かクサいなぁ」と感じた朝を経験したこと、ありますよね。これ、口の中の唾液が少ないから乾燥して臭くなっているんです。
では、なぜ唾液が少ないと口の中が臭くなるのでしょうか。
唾液の働き
口の中には、唾液と、唾液の他にたくさんの細菌がいます。700種類もの細菌がいます。
- 歯磨きをよくする人の口の中の細菌の数:1000~2000億個
- あまり磨かない人の口の中の細菌の数: 4000~6000億個
- ほとんど磨かない人の口の中の細菌の数:1兆個
『歯磨きをよくする人』と『ほとんど歯磨きしない人』の最近の数は一目瞭然ですね。もちろん、歯磨きをしないより、する方が良いに決まっています。
この口の中の細菌には、肺炎の原因菌や虫歯菌、歯周病菌など悪い菌が多く潜んでいます。しかし、口の中の細菌はすべて悪いものではありません。体の外から侵入してくる悪いウイルス・病原菌を阻止してくれる『良い細菌』も存在しています。
身体が正常なら唾液の分泌量は、1日に1~1.5リットル程(個人差あり)。そして、唾液の成分の99.5%が水分で作られています。残りの1%未満には『抗菌・免疫・消化』などに関わるとても大切な成分を含んでいます。
唾液は、口の中に入ってきた硬い食べ物やパサパサな食べ物を食べやすくしています。他にもこれらの働きをしてくれています。
- 消化を助ける
- 味を感じやすくする
- 口の中をキレイにする、清潔さを保つ
- 口の中の健康を守る
- 嚥下障害防止(食べ物を湿らせ柔らかくし飲み込むときにつっかえないようにする)
- 再石灰化作用(飲食により溶けた歯の表面を修復し虫歯菌が入り込むのを防ぐ)
また、犯罪が起きたときなどに犯人を特定する手掛かりとして、煙草の吸い殻や口を付けたコップや缶などに付いた唾液から遺伝子診断をし、物的証拠として犯人逮捕に繋げることにも一役かっています。
みなさん、吐き気を感じた時に唾液が苦く感じませんか ? これも唾液の働きで、『嘔吐物に水分を補給して排出しやすくするため』だと考えられているそうです。
唾液が多ければ多いほど、食べ物をスムーズに飲み込むことができ、口の中をキレイにしてくれ、虫歯や歯周病になりにくくなるのと同時に口臭の原因の細菌もやっつけているんです。
唾液が少なくなると
私達の身体を優位にしてくれる唾液の様々な働きは、唾液が少なくなるとどうなると思いますか ?
実は、とっても大変なことになるんです。
- 物が飲み込みにくくなる
- 口の中がネバネバする
- 滑舌が悪くなる
- 虫歯や歯周病になりやすくなる
- 口臭原因の細菌が増え口臭が強くなる
これらの中には、身体の機能に悪影響を及ぼしていて、こういう名前があります。
- 嚥下障害(飲み込み)
- 発音障害(滑舌)
また、他にも高齢者になると
- 『器質性咀嚼障害』(器質:歯など噛むための機能)
- 『運動障害咀嚼障害』(下顎や舌、頬の噛むための筋力低下・脳疾患・神経筋疾患)
などが原因で、口に入れた食べ物が飲み込みにくくなったり、食事がつまらなくなる味覚障害が原因で口から栄養を入れられなくなり、身体が弱ってしまいます。
他にも頭痛の原因が口の中にあったりなんてことも耳にしたことがあります。
なぜ、唾液が減り口の中が乾くのでしょうか。
唾液の分泌量が減る原因
私達の身体を守ってくれるとても重要で必要な唾液なのに、なぜ減ってしまうのか。それには様々な原因が考えられます。
- 飲酒
- 口呼吸
- ストレス
- 緊張
- ホルモンバランスの崩れ
- 加齢
- 薬の副作用(抗うつ病薬・血圧降下剤など)
- 疾患(パーキンソン病・シェーグレン症候群・エイズ・糖尿病など)
これらが主に考えられます。病的な原因があるのであれば、医療機関を受診し原因を根本から治療しなければなりませんが、ストレスや口呼吸は少しでも自分で改善出来そうですよね。
では、唾液を多くするにはどうすれば良いでしょうか。
唾液を増やすには
唾液を増やすには、ストレスを減らしたり、ホルモンバランスの乱れをなくしたり、など『唾液が少なくなる原因を改善』しなければなりませんが、なかなか難しいですよね。
手っ取り早く唾液を増やそう
ストレスを減らしホルモンバランスを良くするのは大変なので、まずは『咀嚼(噛む)回数を増やす』とこからはじめましょう。
《方法》
- 食事の一口につき最低20回(出来れば30回)は噛む
食事のメニューに咀嚼回数が増える食材(レンコン・アーモンド・ピーナッツ・炒り大豆・干し椎茸・油揚げ・厚揚げ・こんにゃく・いか・たこ・ゴボウ・たけのこ・きのこ・海藻・きゅうり・)を入れる。
- 大きめに切る、加熱し過ぎない、など調理にも工夫をする
《噛む噛むレシピ》
・厚揚げとチンゲン菜のソース炒め
☆材料(2人分)…厚揚げ1枚、チンゲン菜2株、▽ソース(なんでも)大さじ1、酒大さじ1、 サラダ油
- 厚揚げは8等分に切る、チンゲン菜は長さを半分にし軸から1枚ずつはがし油を少し入れた熱湯でサッと茹でる(少しレンチンでも)
- フライパンに油小さじ2を熱し厚揚げを焼き色がつくまで炒め、焼き色がついたら▽を加える、厚揚げに味が馴染んだらチンゲン菜を入れて混ぜ合わせる
- 盛り付ける
・にら納豆
ザクザク刻んだ生にらを納豆にまぜる
・レンコンとブロッコリーの明太子あえ
☆材料(2人分)…れんこん節半分、ブロッコリー株半分、明太子1腹の半分、しょうゆ小さじ¼、サラダ油大さじ1
- れんこんは皮をむいて乱切りに、ブロッコリーは小さい房に分ける(切らなくても手でさけます)茎は一口大に切る
- れんこんを茹で、あとからブロッコリーを入れて硬めに茹で、湯を切る(ブロッコリーの栄養分を丸々摂取するには茹でるより蒸すかレンチンしてください)
- 明太子の中身をスプーンなどでこそぎとり、ボールなどへ移し、しょうゆとサラダ油を加えてまぜる
- 2を入れてあえる
- 盛り付ける
・セロリとたこの酢しょうゆあえ
☆材料(2人分)…茹でたこの足100g、セロリ100g、◎しょうゆ小さじ2、みりん小さじ1、 塩少々
- たこは5mmにそぎ切り、セロリはたこと大きさを揃えて切り、塩をまぶす
- ボールに◎を入れて混ぜ、1を加えてあえる
- 盛り付ける
他にも、フライの衣をコーンフレークにしたり、サラダのトッピングにカリカリに炒ったじゃこを乗せるなど工夫1つで噛む噛むメニューが作れます。
噛む噛むレシピは本やインターネットでも見られるので、参考にしてみてください。
《唾液の分泌を促す『唾液腺』をマッサージ》
- 耳とほっぺの間(耳下腺)を前回りに円を描くようにマッサージ
- 耳の下からあごまでの顔の骨の裏側(顎下腺)を5ヵ所押す
- 両手の親指を「イエーイ」の形にして顎の真下(舌下腺)から舌を押し上げるように突く
《キシリトール入りのガムを噛む》
通勤・通学の移動中や、仕事中でもガムを噛める人はこちらもオススメです。
唾液が増えると
唾液が増えると口の中の乾きを防ぐだけでなく、身体に疾患がなく健康な人にとってもプラスになる働きをしてくれます。
咀嚼(噛む)回数を増やそう
良く噛むことは、唾液を増やすだけではなく、こんなことにも有効です。
- 食べ過ぎを防ぎ肥満防止
- あごを丈夫にする・顔の筋肉をつける
- がん予防
食べないダイエットは空腹になり反って口臭の原因になるので、良く噛んで満腹中枢を刺激してあげれば『健康的なダイエット』へつながります。
子供の頃、学校での給食は「よく噛んで食べましょう」と言われていたことの大切さが、今、改めて理解できたように思えます。
その他の口の中の乾きを防ぐ方法
口の中が乾くのは、口の中だけでなく身体にも負担がかかるので、口の中が乾かないようにする・口の中の乾きを潤すには『唾液を増やす』だけではなく、こんな方法もあります。
みなさんは、会社や仕事場、学校でのお昼ご飯の後、毎日歯ブラシで虫歯 & 口臭ケアしていますか ? そして、歯ブラシを職場のデスクやロッカー、洗面台に置いてある人・持ち歩く人もいるのではないでしょうか。 毎食後、歯みがき[…]
↑これも口の中の乾きにとても有効ですよね。参考にしてみてください。
私もこれからは、もっともっと気を付けていこうっと。
まとめ
咀嚼回数を増やしたり、ストレスを減らしたりマッサージをしても、口の中の乾きの症状がひどく、気になる場合は医療機関を受診しましょう。
ドライマウス(口の中の乾き)は身体の疾患が原因の場合もあるので、自分では判断がつけられませんし、疾患の治療もできません。
食材と食事を作ってくれた人に感謝し、良く噛むことも意識しつつ、食べ物の本当の味と美味しさを知り、食べることの喜びと共に、唾液を増やして健康維持に役立たせ、日々明るく楽しく過ごしましょう。
天の声:普段は意識しない唾液であーるが、大事にするのであーる。気にして増やして、口臭予防もするのであーる。