ジャブ、ジャブ、右フック。どうも皆さん、ヨガと並行してボクササイズのゲームもしております、さやかです。うん、ちょっと休憩しよう。
年末には忘年会、年始には新年会と、お酒を飲む機会が増えますね。お酒はおいしくて楽しい気分になれるものですが、たくさん飲んでいるせいで肝臓に負担が増えて、体臭が出ていることに皆さんは気がついていますか。
今回はそんな肝臓がもとで出てくる体臭のことについてご説明したいと思います。
肝臓ってどんな臓器?
肝臓は右の肋骨に守られて存在している、人の体の中でもっとも最も大きい臓器の1つです。なんと体重の1/50を占めています。
肝臓の仕事はアルコールの解毒、栄養素の分配・貯蔵、老廃物のろ過、胆汁の生成・分泌です。
食べものが胃や腸で吸収しやすい形にされたあと、肝臓で様々な成分に加工されます。その後動脈を通って必要な場所に送られます。
そして不要になった老廃物は静脈を通って肝臓に戻ってきて、胆汁へ排泄されます。その老廃物の一部は肝臓に再び吸収され再利用されます。
ほかにも肝臓は、再生能力や失った能力を補うことに優れています。ダメージを受けても残った正常な細胞が余分に働きます。
実は肝臓は『沈黙の臓器』とも呼ばれています。なぜなら肝臓は異常が現れても、痛みなどの症状を出すことがあまりないからです。そのため肝臓になにか異常があってもわかりにくく、異常に気がついたときには病気がかなり進行している、といったことがあります。
肝臓の働きが悪くなると体臭が出る?
肝臓の働きが悪くなり老廃物のろ過がうまくいかなくなると、体臭が出てくることがあります。
臭いのある食べ物を食べると食べたあとの息の臭いが強くなり、体臭として感じることもあります。
肝臓の働きが悪くなる理由
肝臓の働きが悪くなる理由には、以下のことが挙げられます。
・同じものばかり食べる
・極端な糖質カット
・暴飲暴食
・欠食しがち
飲みすぎて次の日にアルコールの臭いがしてしまうのは、飲んだアルコールの量が肝臓の機能の許容量を超えてしまっているからです。肝臓で分解しきれなかったアルコールの成分は、口臭や体臭として体外に排出されます。
ちなみに最近の研究で、日本人はアルコールに弱い体質だということがわかってきました。そのため肝臓もダメージを受けやすいそうです。
ほかにも極端に糖質を制限すると、口臭や体臭が強くなります。糖質は第一のエネルギー源。その糖質が不足すると、体は蓄えている脂肪を分解してエネルギーにします。言葉だけだと(私にとっては)とても魅力的ですが、うまい話なんてものはなかなかないものです。
この脂肪を分解する作業は肝臓で行なわれます。そして血液中に出てしまうのが、ツーンとしたすっぱくて独特の臭いです。この臭いは俗に『ダイエット臭』と呼ばれています。
しかもこのダイエット臭、実は飢餓状態のサインで体がSOSを出している状態なのです。ですので、このような体臭が出たら糖質制限は控えるべきでしょう。
肝臓病
肝臓病とは文字通り肝臓の病気のことです。肝炎、肝硬変、肝がんに分けるとわかりやすいとされています。
・肝炎:肝臓の炎症で肝細胞が壊れることによって起こる。肝炎ウイルスへの感染、アルコールの摂取、肥満など様々な原因で起こる病気。・肝硬変:肝炎が続いたことによって肝臓が固くなった状態のこと。肝機能の低下、血小板の減少などが見られる。・肝がん:肝臓に発生するがん。慢性的に肝炎になっている人や肝硬変を患っている人が発生しやすい。
肝臓病になると食べ物に含まれる臭い物質が分解できなくなり、血液と一緒に溶けだしてしまいます。その一部が汗と一緒に流れて体臭となってしまいます。ドブやカビのような臭いがします。
不摂生
ここでいう不摂生とはタンパク質の多い偏った食事、飲酒などのことです。不摂生をしたり、疲労が溜まっていると肝機能が低下してしまいます。そのせいで、アンモニアが汗と一緒に出てしまいます。
このツンとした臭いは『疲労臭』とも呼ばれており、男女関係なく発生します。
疲労臭についてはこちらに詳しく書いてあるので、ぜひお読みください。
ある月曜日の朝の職場にて。 「いよいよこれから忙しくなるわね」 「そうね、残業も覚悟しないと」 皆がそんな話をしていると、職場の上司が女性を連れてやってきました。 「みんな、聞いてくれ。これから忙しくなる時期のため、[…]
疲労臭は肝機能の低下のほか、体臭を気にしすぎるストレス、腸内環境の悪化も原因となります。
肝臓の働きをよくする方法
肝臓の機能が悪くなると体臭にまで影響があることはおわかりいただけたかと思います。ドブのような臭いにツンとした臭い。
それが原因で避けられたり、鼻を押えられるのはつらいものがあります。
けれどその中には肝臓の働きがよくなれば避けられるものもあります。ここでは少しでも肝臓の働きがよくなるものやポイントを紹介したいと思います。
処理能力を上げる
まず肝臓の働きの1つである老廃物のろ過をする力、老廃物の処理能力を上げるのがいいかと思われます。
処理能力を上げるのに有効な食べ物はタンパク質です。肉、魚、乳製品、大豆製品が挙げられます。ただし肉ばかり食べるのは避けましょう。何事もバランスが大事です。
そんな中でもシジミは肝臓の働きをよくするだけでなく、肝臓の働きを強くします。肝臓の働きが強くなると臭い対策にもなります。
負担をかけない食生活
肝臓に負担をかけない食生活は、低脂肪高たんぱくなものを選んで食べることが重要となります。肉より魚、揚げたものより焼いたものを選びましょう。
さらに動物性脂肪のとりすぎに注意する必要があります。揚げ物、ラードをたくさん使われているチャーハンなどは避けましょう。しかし困ったことに肝臓が弱ると脂っこいものを食べたくなってしまうのです。なんという負のスパイラル。
そんな負のスパイラルを断ち切るためには、一週間脂ものを抜いて過ごすという方法があります。
疲労臭の場合
疲労臭によく効く栄養があります。その名前はオルニチン。聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれませんね。
オルニチンとはアミノ酸(タンパク質を構成している成分)の一種です。アンモニアの無毒化に働きかけ、二日酔いの予防や疲労回復に有効で、脂肪を燃焼させる働きもあります。
オルニチンはぶなしめじ、シジミ、えのき、エリンギ、ヒラメ、キハダマグロなどに含まれています。
疲労臭を解決するためには、肝臓の働きをよくする以外にもあります。
それは毎晩湯船につかることとミョウバン水を使うことです。
湯船に10~20分つかると血液の巡りがよくなって、臭いのもとが減っていきます。
ミョウバン水を衣類に吹きかけ、乾かしてから着ます。濡れたまま着ると生乾きの臭いがしてしまうので、注意が必要です。
・空のペットボトルにミョウバン16グラム、水400ミリリットルを入れてよく振る。
(最初は白く濁るが1日置くと透明になる)
・スプレー容器に入れて使う。
作ったミョウバン水にレモン汁を数滴入れると爽やかな香りになり、さらに疲労臭を抑えることができます。
まとめ
肝臓の働きが悪くなると体臭が発生してしまうことはわかっていただけたでしょうか。肝臓ってとても重要な働きをしていたのですね。
・極端な糖質制限をするとダイエット臭がする。
・肝臓病になるとドブやカビの臭いがする。
・不摂生をしたり疲れていると疲労臭がする。
肝臓は調子が悪くても症状がなかなか出にくい臓器です。肝臓に負担をなるべくかけず、体臭もあまりない日々を過ごしましょう。
では私はボクササイズは終わりにして湯船につかってきます。ゆっくり入っちゃおーっと。