突然ですが、下着のニオイが気になることはありませんか?洗ったのにも関わらず臭うと、その下着を履く気になれませんよね。
下着が臭ってしまう原因には様々な要因がありますが、その中でも「尿漏れ」によるニオイで悩んでいる人は多くいます。
パンツを洗濯しても、ニオイの根本的な原因である『尿漏れ』は解決しません。この記事では、下着の臭いの原因にもなる「尿漏れ」の原因や対処法について紹介していきます。
尿漏れには種類があります
尿漏れは、なんと女性の4割以上が経験しているともいわれます。
尿漏れには、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性(いつりゅうせい)尿失禁、機能性尿失禁の4つ種類があります。
今回はより身近な、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁についてご紹介いたします。
腹圧性尿失禁
久々縄跳びしたらおしっこ漏れそうになった!#腹圧性尿失禁 #尿漏れ #泌尿器科
— nozomi mori (@morinooooozomi) February 14, 2019
咳やくしゃみをした時、笑った時、走ったりジャンプした時など、おなかに力が入った時に尿が漏れてしまうのがこの『腹圧性尿失禁』です。
尿が溜まっているときにおこり、「ちょろっ」と尿が漏れるのが特徴です。
『加齢』や『妊娠・出産』で、尿道を支えている骨盤底筋が緩んでいるために起こります。また、重い物を持つ仕事や便秘などによる排便時の強いいきみなども、骨盤底筋を傷める原因になると言われています。
切迫性尿失禁
外出先で、普段なら我慢できる位の尿意なのにトイレに入った途端に意志とは関係なく出てしまった時、本当にショックでした。また、母がよくトイレが間に合わないと言ってたことを思い出しました。
引用:ユニ・チャーム
「突然強い尿意を感じ、トイレに間に合わず、漏れてしまう」「冷たいものに触った時に急にトイレに行きたくなる」こんな症状があったら、切迫性尿失禁かもしれません。
過活動膀胱という病気により、膀胱が自分の意思にかかわらず収縮してしまうことが原因です。正常な膀胱は脳からの指令にによってコントロールされています。
例えば、おしっこをするときは脳から膀胱へ「尿を出す」という指令が行きます。その指令を受けて膀胱が収縮して尿を押し出します。
それに対して過活動膀胱は、なんらかの原因で膀胱がコントロールを失ったような状態となり、少量の尿で膀胱が過剰に収縮をしてしまい、我慢できない強い尿意が急に起こります。
そのため、トイレが近くなったり、トイレにたどり着くまでに我慢ができずに尿が漏れてしまうことが起こるのです。
骨盤底筋を鍛えましょう
骨盤底筋がゆるんでしまう原因としては、
- 妊娠出産
- 肥満
- 加齢
- 排便時に強くいきむ
などが挙げられます。
骨盤底筋は文字通り骨盤の底にある筋肉のことで、ここを鍛えることで、腹圧性尿失禁だけでなく切迫性尿失禁にも効果がある、と言われています。
動画でもわかりやすく紹介していますから、こちらも参考にしてみてくださいね。
基本の動作
「鍛える」と言っても、方法はとても簡単です!
- 12〜14秒かけて肛門や膣の筋肉を引き締めます。
- 引き締めた筋肉をゆるめて、体をリラックスさせます。
この「しめる動作」と「ゆるめる動作」の2つを10回で1セットとし、1日5セットおこないます。
12〜14秒としましたが、最初は5秒から始めて、慣れてきたらキープする秒数や回数を伸ばしていくといいですよ。
- 筋肉は一日にしてならず。少しずつでもいいので、毎日行うことで効果があります。
- 骨盤底筋の収縮を感じながら行うことが重要です。
あお向けで鍛える
あお向けで鍛える方法は、「朝起きた時や、夜布団に入った時などにやる」と決めて習慣化してしまうといいでしょう。
- あお向けに寝ます。
- 足を肩幅に開き、両膝を軽く立てます。
- 肛門と尿道のあたりを意識して力をいれ、そのままキープします。
- 体の力を抜き、リラックスします。
椅子に座って鍛える
テレビを見るときや、例えば病院の待ち時間に椅子に座ってできる方法です。
- 足を肩幅に開き、背中を背もたれにつけずまっすぐ伸ばします。
- 顔はまっすぐ正面を向き、基本の動作を行います。
- 肩の力を抜きましょう。
- お腹に力が入らないように、下腹部に手を当てて確認しながら行いましょう。
お風呂につかって鍛える
湯船に浸かりながら鍛えることはできるんです!鍛えた後はぜひ、ゆっくりリラックスしてくださいね。
- 浴槽にもたれます。
- ひざを立て、軽くひざを開いた状態で基本動作を行います。
台や机にもたれて鍛える
「食器洗いの初め・最後に」「洗濯物をほすついでに、洗濯機にもたれて」など、普段の家事のついでに取り入れやすいのが台や机にもたれて鍛える方法です。
- 足を肩幅に開きます。
- 腕に上半身の体重をかけます。
- 顔を上げて背中をまっすぐにして、基本動作を行います。
パンツの汚れ・ニオイの落とし方
さて、ここまでは尿漏れの原因と尿漏れに有効な骨盤底筋を鍛える方法をご紹介しました。
次は、汚れとニオイを簡単に落とす方法をご紹介したいと思います。
その日の汚れその日のうちに!
汚れはその日のうちに落としてしまいましょう。
皮脂などのたんぱく汚れ、汗や尿などの水溶性の汚れも、放置すると酸化して繊維に色素が入り込み、シミが残る原因となってしまいます。
お風呂に入ったついでなどに、下着の汚れを石けんや洗剤でささっと落とすことが大切です。
熱湯と酸素系漂白剤で洗う
繊維に残っている汚れなどを雑菌が餌にすることで繁殖してしまい、普段行なっている洗濯ではニオイがとれない状態になってしまいます。
つまり!増殖してしまった雑菌の数を減らすことができれば、パンツについたニオイも消すことができる、ということです。
雑菌を減らす方法は「熱湯消毒」と「漂白剤への浸け置き」の2つの方法があります。
簡単におこなえる消毒方法が「熱湯消毒」です。
熱湯消毒だけでも効果はありますが、さらに酸素系漂白剤でつけ置きをするといいでしょう。その場合は、
生地が傷みやすい「塩素系漂白剤」ではなく、「酸素系漂白剤」を使うようにしてくださいね。
尿漏れパッドを活用しましょう
引用:楽天市場
骨盤底筋を鍛えたとしても完全に尿もれを防ぐことは難しいかもしれません。尿もれパッドは「ちょろっ」と出てしまった尿を素早く吸収してサラッと保ってくれます。
「生理用ナプキンじゃダメなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの動画をご覧ください。
動画左側の生理用ナプキンの方は、人工尿をかけてから30秒後も水分が残っているのがわかります。一方、右側の尿もれ専用パッドは水分がほぼ吸収されていますね。
そもそも生理用ナプキンは経血を吸収するもの。成分も粘度も全く異なるものですから、適切なものを選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
パンツのニオイや尿漏れはなかなか親しい人にも相談しづらい内容かと思います。誰にも相談できない、その悩みを解決できるお手伝いができたら幸いです。
- 骨盤底筋を鍛えて、尿漏れしづらい体を作りましょう。
- ニオイのついた下着は『酸素系漂白剤と40℃のぬるま湯』で洗濯すると効果的!
- 尿漏れパッドを使って汚れを防止するとより安心です。
直接肌に触れるものだから、いつも清潔に保っていたいですよね。毎日触れる下着を少しの手間でニオイも見た目もきれいに保つことができますから、ぜひお試しくださいね。