みなさん、食べた後に虫歯予防・口臭対策で歯磨きをしますよね。またニンニクなど口臭が気になるものを材料に使った料理を食べた後ややアルコール類を飲んだ後も、歯磨きや口臭対策をしますよね。他にも普段から口臭対策として、口臭ケアサプリメントを利用している人もいるのではないでしょうか。
そこまで対策を色々としていても、「お口のニオイが気になる」って時、ありますよね。「こんなにケアしているのになぜ口臭を感じてしまうの……」と不安になっているのではないでしょうか。
そんなあなた ! もしかして、『舌のケア』をしたことがないのでは ? ! もしくは、ケアの方法が間違っているかも。
「間違っているかも ? ! 」と不安な方や、「舌のケアって何 ? 」という方に、『舌苔(ぜったい)』と『舌ブラシ』についての耳よりなお話です。
舌苔(ぜったい)とは
舌苔(ぜったい)とは、舌に付く白い苔(こけ)みたいなもののことで、口臭の原因にもなります。
苔(こけ)って、湿っぽい暗いところにひっそりと生息しているイメージですよね。そんなものが、どうして私たちの口の中にあるのでしょうか。
舌苔の正体
舌は一見平らに見えますが、実はデコボコしています。その凹んだ部分に食べかすなどが入り込んでしまいます。
舌苔は、そのデコボコに入り込んだ
- 食べかす
- 口の中の細菌(歯周病菌や虫歯菌など300種類以上)や
- 粘膜(神経と血管がたくさんあり、吸収や分泌機能がある)代謝によって出てきた古いカス
が舌に付いたものなのです。
私の友達は生野菜がすごく好きで良くパセリをそのまま食べるのですが、パセリをたくさん食べると舌が緑色になるんです。これも舌苔ですよね、きっと。
飲食以外の原因
- 口で呼吸をして乾燥し、唾液が少ない
- ストレスなど心身が弱っているとき
- 免疫力が低下しているとき
- 消化器系の疾患があるとに
- 加齢にともない唾液分泌量の低下しているとき
これらも舌苔の原因です。
内科など医療機関で、「ベロ見せて」と医師に言われたことありませんか ? 私は何度かあります。これは、舌苔の様子を見て医師が診断の材料にするためです。分かりやすいのが、風邪をひいたときです。舌を見てみてください。
白く厚いとき
胃腸が弱っていたり、風邪の初期かもしれません。
黄色っぽいとき
身体の抵抗力が落ちている現れ。熱があったり、胃炎など起きている場合です。
黒ずんでいるとき
すぐ医療機関を受診した方が良さそうです。
舌苔がまったくないとき
鉄分などのミネラル不足で栄養のバランスが悪くなっているかもしれません。
友達は小学生の頃からずっと貧血なのですが、検査に行くと「ベロ出して」って言われるそうです。舌の色で貧血かどうかも判るようですね。
舌の白い汚れをただキレイにするだけではダメなんて、なんだか難しそうですね……。
どんな風に要らない舌苔だけをキレイにすれば良いのでしょうか。
舌をチェック & 舌苔を除去しましょう
身体の調子が分かる舌チェックと、付いてしまった舌苔除去の正しい方法とは、どうすればよいのでしょうか。
舌をチェック
健康のバロメーターとして自分が感じる症状の他に、『舌をチェック』しましょう。もしかしたら自覚症状のない身体の調子の悪さがあるかもしれませんよ。
朝、起きたら鏡の前でべ~っと舌を出して様子を見てください。
どんな色をしているでしょう。試しに、今、べ~っとして舌の状態を見てみるのも、良いですよね。
どんな色ですか ?
舌のピンク色が分かるくらいの少し白いくらいなら、舌の粘膜を保護してくれるものなので問題はなさそうです。
テレビCMで “ 起きたての口の中は細菌が増えてる ” なんてのを見たことありませんか ?
これは、
前日に食べた物が身体の中に残っていて眠っている間に舌の表面に現れたもの
+
人の身体は新陳代謝を繰り返しているので老廃物が溜まる
↓
口内細菌が食べる
Ⅱ
細菌が繁殖する
ということなのです。
こうして、舌苔が増えて口臭の原因になるのです。
朝起きたら、まず『舌チェック』をしてから舌を磨いて、口の中の老廃物をキレイしましょう。口臭の予防にもなります。
舌苔を除去するには
頭と顔は繋がっているのに、シャンプーと洗顔料が別々でありますよね。それと同じで、口の中で同じ場所なのに、歯ブラシと舌ブラシは分かれています。
舌はとてもデリケートに造られているので、『舌用ブラシ』でケアしてあげましょう。
歯ブラシで舌をケアするのは、ブラシが舌には硬過ぎるので止めましょう。
舌ブラシ
歯ブラシは毛先の長さが違うもの・ブラシの大きさや形が違うものなど種類がたくさんありますよね。舌ブラシにも種類があります。以下は主な形のものです。
ブラシタイプ
- 歯ブラシのように毛がついたタイプ
- デコボコした舌の溝をキレイにしてくれます
- 毛の柔らかものを選びましょう
ヘラタイプ
ブラシのように凹んだ部分へは届きませんが、シリコンで作られているので、デリケートな舌を傷つける心配はありません。
しかし、柔らかすぎても舌苔を除去することが出来ないので、ある程度の固さのあるものを選びましょう。
どちらのタイプも舌の奥まで届く長さ(えづくのを防止するため)・舌に負担をかけないしなり具合のものを選んでください。
主な形のものをご紹介しましたが、具体的にどんな商品があるのか、見ていきたいと思います。
舌苔ケア商品
舌専用の舌苔ケア商品ってどんなものがあるんだろう ? という方のために、様々なタイプの舌苔ケア商品をご紹介します。
いくつか見てみましょう。
NONIO舌ブラシ+舌ブラシ専用ジェル
高密度毛束の部分で汚れを掻き出し、それをラバースクレーパーという部分でしっかりキャッチする構造
引用 Amazon
舌専用ジェルもセットで一石二鳥ですね。
舌クリーナー
ブラシとヘラの両方セットです。
引用 Amazon
密集ブラシと3重構造のヘラでキレイに除去できます。
シキエン w-1(舌スムーザー)
ブラシやヘラでもないもの。2年の年月をかけ試行錯誤を繰り返し、新潟大学大学院医歯学総合研究科の井上教授と共同研究の結果、作られたものです。
引用 Amazon
ブラシでは傷つけてしまうかも・ヘラではデコボコの凹んだ隙間のカスを取り除けない。このW-1はブラシでもヘラでもないスムーザーというもの。
タングスクレーパー(舌クリーナー)
カーブしたクリーニングエッジと1度で舌全体に接するに広いデザインが特徴
引用 Amazon
金属製なので、衛生面ではピカイチです。
FreCare (フレケア 舌磨き口臭シート)
使い捨てで衛生的。水無でいつでもどこででも使えるもの
引用 Amazon
お手軽さが嬉しいですね。
こんなに種類があるんですね ! 私は歯ブラシのようなタイプのケア商品しかないのかなぁ、と思っていました。
みなさんは、どれを使ってみたいと思ったでしょうか。
まとめ
1日1回ケアしましょう。
1日1回で良いなら、そんなに苦に思う人もいないのではないでしょうか。
舌はデコボコしていてその凹みが汚れ、口臭の原因になっているだなんて、知りませんでした。
また、舌の色が体調のバロメーターというのも、驚きです。
高齢者の介護をしている方は聞いたことがあるかもしれませんが、口腔内の細菌が誤って肺に入ったことで肺炎を発病し死に至るケースもあります。
舌をキレイに保つことは、本当に大切なことです。
舌のケア商品はたくさんの種類があり、どれが自分に合うのか試してみないとわかりませんが、みなさんもご自分にピッタリの舌ケア商品で、健康維持と口臭を防いで爽やかな毎日を送りましょう。